Clonebot
一人の人間が操る十数本のIRC接続を一つの部隊として動かすもの。1990年代のチャンネル戦争の定番兵器。
クローンとは同じホストからの追加接続のことで、clonebotはそれをまとめて立ち上げ、持ち主が一斉に操るスクリプトだった。用途はほぼ敵対的だ。CTCPリクエストを浴びせて過剰フラッドで被害者をサーバーから切断させる、ネットスプリットの前にチャンネルを埋め尽くす、ニックネームを占拠してニック衝突を引き起こす、といった具合である。大学のシェルアカウントが一つあれば、かなりのことができた。
対抗策はIRCオペレーターから出た。サーバーは単一ホストの同時接続数に上限を設け、それでもクローンを使う者にはK-lineが付いた。Eggdropなどのチャンネルボットは、同じホストマスクで複数ログインしているものを見つけてキックするようになった。軍拡競争はその後、IRCで操るボットネットへ移った。発想は同じで、動く場所が他人のコンピュータになっただけだ。