IT用語集 › インフラ › クリップボードマネージャー

クリップボードマネージャー

インフラ Svenska → 更新: 2026-10-21

コピー元のプログラムが終了してもコピーした内容を保持し、通常は直近の履歴も持つプログラム。X11ではクリップボードがバッファではなく「約束」なので必須だった。

X11ではコピーしても何も保存されない。プログラムはCLIPBOARDセレクションの所有を宣言するだけで、貼り付ける側はその時点で所有者に内容を問い合わせる。プログラムを閉じれば所有者が消え、テキストも一緒に消える。クリップボードマネージャーは、これを引き継ぐクライアントとして解決する。freedesktop.orgの仕様ではCLIPBOARD_MANAGERセレクションを所有し、終了間際のプログラムがSAVE_TARGETSを要求すると、全形式の内容を取得して新しい所有者になる。仕様ができるずっと前にもX11標準のxclipboardが似た働きをしていた。KDEのKlipper、XfceのClipman、Parcellite、CopyQ、GPasteは、ユーザーが本当に欲しがった「直近のクリップから選ぶ一覧」を加えた。

他のOSの対応は遅いか、ないままだ。Windowsは30年間単一バッファで、2018年10月にWin+Vで履歴が入った。macOSは今も追加ソフトなしでは1つきりである。Waylandでは、セキュリティ上コンポジターが他クライアントによるセレクションの読み取りを許さないため、問題が再燃した。そこでdata-controlプロトコル(最初はwlr拡張、のちにext-data-control)が用意され、cliphistのようなツールがX11で当たり前だった動作を続けられる。

← 用語集に戻る