CHS(シリンダ・ヘッド・セクタ)
シリンダ、ヘッド、セクタの3つの座標でディスク上の物理的な位置を指す、通し番号ではないアドレス方式。
アドレスは、シリンダ(スピンドルに向かうトラック位置)、ヘッド(どのプラッタ面か)、セクタ(一周のどの位置か)で構成される。古いディスクの実際の構造をそのまま写した方式だったが、BIOSのINT 13hが各フィールドを1024シリンダ、255ヘッド、63セクタに固定してしまった。この制限の積が、悪名高い504MBの壁、そして後の8.4GBの壁を生み、ひと世代分のドライブがそこに正面衝突した。
LBAはセクタに0〜Nの番号を振り、変換をドライブに任せることでこの問題を断ち切った。そもそもゾーンビット記録の登場以降、全トラックが63セクタという物理ディスクは存在しない。現代のドライブが報告するジオメトリは完全な作り話で、後方互換のためだけに生き延びている。