チャンネルF
フェアチャイルドのChannel Fは1976年、アタリより先に交換式ゲームカートリッジを実現した。それが業界の常識になる1年前のことである。
1976年11月にVideo Entertainment Systemとして発売されたフェアチャイルドのChannel Fは、ゲームを本体に組み込まず、交換式のROMカートリッジを使った最初の家庭用ゲーム機だった。主任エンジニアのジェリー・ローソンは、初期のゲーム業界では数少ない黒人エンジニアの一人で、フェアチャイルド自社のF8マイクロプロセッサーを中心に設計した。
先行の利は長続きしなかった。1977年にAtari 2600が登場すると、フェアチャイルドはアタリの「VCS」との混同を避けて本機を「Channel F」と改名したが、急速に劣勢になり、1978年に販売を終了した。それでも、ローソンが確立に寄与したカートリッジ方式は、その後数十年の業界標準になった。