桁上げ機構
機械式計算機の永遠の悩みの種。歯車が9を超えたら次の桁に1を送り、9が並んでいれば連鎖させなければならない。
数字の歯車が9から0へ回ると、次の歯車を1つ進めなければならず、9999 + 1 では桁上げが全桁に一度に伝わる必要がある。これは機械式計算機で最も難しい部分だった。パスカリーヌは「sautoir(サウトワール)」で解いた。持ち上げて落とす錘が、次の歯車を押し進める仕組みである。ライプニッツやその後の設計者は、階段状ドラム式の機械に歯車と爪を組み合わせた様々な方式を用いた。連鎖を確実に動かせるかどうかが、おもちゃと道具の分かれ目だった。モーランドはこの問題を丸ごと避け、桁上げは使う人の手に任せている。