ブレーズ・ド・ヴィジュネル
自分が発明したわけではない暗号に名前を残した、フランスの外交官。
ブレーズ・ド・ヴィジュネル(1523–1596)はフランスの外交官で学者であり、経歴の多くを宮廷で過ごした。1586年に『暗号論』(Traicté des chiffres)を著し、キーワードを使う多表式暗号を説明した。ただし発明者ではない。ほぼ同じ方式はジョヴァン・バッティスタ・ベラーゾが1553年に記しており、ずらしたアルファベット表はヨハネス・トリテミウスにまで遡る。
ヴィジュネル自身の貢献は、平文自体が鍵を延長するオートキー方式である。それでも名前は定着し、この暗号は3世紀近くにわたってle chiffre indéchiffrable(解読不能の暗号)と呼ばれた。1863年にフリードリヒ・カシスキーが破った。暗号には、最初に考えた人ではなく、最もうまく説明した人の名前が付く傾向がある。