ジョヴァン・バッティスタ・ベラーゾ
1553年に鍵語で動く多表式暗号を記したイタリアの暗号学者。その方式はのちにヴィジュネルの名で呼ばれるようになった。
1553年、ベラーゾは『La cifra del Sig. Giovan Battista Bellaso』を著し、鍵語によって各文字をどの換字表で暗号化するかを決める方法を示した。同じ平文の文字が位置によって異なる暗号文の文字に写るため、それまでの試みから確かな一歩前進だった。
この暗号は、1586年によく似た方式を記したブレーズ・ド・ヴィジュネルの名で呼ばれるが、原理を発明したのは彼ではない。それでも名前は定着し、暗号史で最も長持ちした取り違えの一つになっている。鍵語方式の功績はベラーゾに帰すべきものだ。