AMRヘッド
電圧を誘導する代わりに電気抵抗の変化で磁界を検出した最初の読み取りヘッド。現在のGMRヘッドやTMRヘッドの祖先にあたる。
異方性磁気抵抗とは、導体の抵抗が、電流と磁化の角度によって変わる現象だ。1857年にウィリアム・トムソン(ケルビン卿)がこの効果を発見したが、読み取りヘッドに実用化したのは1991年のIBMだった。抵抗型の読み取り素子は、従来の誘導ヘッドと違い、信号がディスクの回転速度に依存しない。プラッターが高密度化し、ビットが弱くなるにつれて、これが決定的になった。
AMRの抵抗変化はわずか数パーセントだったが、しばらくはそれで足りた。1997年に数十パーセントの変化を示すGMRヘッドが登場すると、AMRは数年で追い越され、のちにTMRヘッドが完全に取って代わった。以来、書き込みと読み取りは分離されており、同じスライダー上に誘導式の書き込み素子と磁気抵抗式の読み取り素子が載っている。