アンプモデリング
ギターアンプとキャビネットをデジタルで再現する技術。真空管アンプは家に置いたままでいい。
先鞭をつけたのはLine 6で、1996年にAxSys 212を出し、その2年後に赤い腎臓形のPODで一気に広まった。ヘッドホンで録音できて、近所とも揉めずに済む箱である。初期のモデルは見た目相応の音だった。2006年からはFractal AudioのAxe-Fxがツアーの現場に持ち込まれ、2011年にはクリストフ・ケンパーのProfiling Amplifierが方式そのものを変えた。回路をモデル化するのではなく、実機にテスト信号を通して測定し、その結果を模倣する。
処理は通常二つに分かれる。アンプは非線形なのでシミュレーションが必要で、キャビネットはほぼ線形なのでインパルス応答として取り込む。近年は非線形の側をニューラルネットワークが担うようになり、スティーブン・アトキンソンのオープンソースのNeural Amp Modeler(NAM)が代表例である。