交流ネットワークアナライザ
詳細情報
- 種類
- アナログ計算機(送電網)
- 発表
- 1929年頃
- 製作
- MIT/General Electric
ソフトウェアで送電網をシミュレートできなかった時代には、ダイヤルが並ぶ壁一面に縮小版の電気回路を組み、メーターから答えを読み取った。
電力会社は、拡大する送電網が電圧降下や潮流、事故が連鎖して停電に至るかどうかなどをどう振る舞うかを知る必要があった。交流ネットワークアナライザはその答えを、送電網そのものの縮尺模型になることで出した。可変抵抗、インダクタ、コンデンサ、移相変圧器を配線して、すべての送電線と発電機を模倣する。部品を実際のネットワークに合わせて設定し、通電すれば、電流と電圧はメーターに直接表示される。問題と機械が同じ種類のものである、アナログ計算機だ。
最初のものは1929〜1930年頃、ヴァネヴァー・ブッシュの周辺でMITに作られた。General Electricが商用機を販売し、1950年代に入ってもなお電力会社で稼働していた。技術者が手計算で数週間かけた「検討」が、つまみを回す午後ひとつに縮まった。やがてデジタルの潮流計算プログラムが引退に追い込んだ。