XEvIE
1つのプログラムが、キーとマウスの全イベントを宛先に届く前に横取りし、改変し、破棄できるようにしたX拡張である。
X Event Interception Extensionは2000年代初頭にSunが作った。動機はアクセシビリティである。運動機能に障害のある人向けのツールには、RECORDのように事後にイベントを見るだけでも、XTESTのようにイベントを作り出すだけでも足りず、途中に割り込む力が必要だった。素早い2回のキー入力を1回にまとめる、あるいは画面上のキーボードがどのウィンドウよりも先にクリックを解釈する、といった具合である。
XEvIEはまさにそれを実現し、したがってキーロガーが夢見る機能もすべて備えていた。同時に使えるクライアントは1つだけで、使うプログラムは少なく、コードの保守もほぼ放置され、2009年頃にX.Orgサーバーから削除された。アクセシビリティツールはXInputへ、さらにWaylandではコンポジター経由へと移っていった。