VSP
VIC-IIの内部ビデオカウンタをずらして、画面全体を横方向にタダでスクロールさせるC64の技。
Variable Screen Positionの略。バッドラインを1サイクルだけ本来とずれたタイミングで発生させると、VIC-IIの内部ビデオマトリクスカウンタがずれ、画面メモリを1バイトも動かさずに絵全体が横へ飛ぶ。つまりハードウェアによる無料のスクロールである。この技法は1980年代後半にCommodore 64の界隈へ広まり、本来ならCPU時間を食い尽くすはずの大がかりな全画面エフェクトを可能にした。
悪名高いのが「VSPクラッシュ」だ。機種によってはVIC-IIとDRAMリフレッシュが不正な状態に陥り、本体がフリーズする。C64のリビジョン次第で当たり外れが決まる、ちょっとした賭けだった。VSPはFLDの横方向版にあたる。