垂直帰線期間(VBlank)
電子ビームが最終ラインを描き終えて先頭へ戻るまでの空白時間。グラフィックスを安全に書き換えられる唯一の窓だ。
CRTでは映像が1行ずつ描かれ、最後の行が終わるとビームは消灯して左上へ戻る。この垂直帰線期間中は画面にビームが当たらないため、ビデオメモリの更新、スクロール、スプライトの入れ替えを、絵を引き裂かずに行える唯一の機会になる。
「VBlankを待つ」はNESやゲームボーイのプログラミングの心拍だった。動きはすべてこの隙間で起こる。発想はVSyncやダブルバッファリングに受け継がれ、今も同じ間隔に合わせて画面の切り替えを行っている。