魚雷データコンピュータ(Torpedo Data Computer)
詳細情報
- 開発元
- Arma Corporation(米海軍向け)
- 発売
- 1938年
- 種別
- 電気機械式アナログ射撃管制コンピュータ
潜水艦の司令塔に置かれた電気機械式の計算機で、射撃諸元を連続的に解き続けた。狙う魚雷よりもはるかに信頼できることが証明された。
Mark 1は1938年に納入され、第二次世界大戦ではMark 3が米海軍潜水艦隊の標準となった。装置は二つの部分が連携して働く。位置追跡部は、推定した針路と速度から目標の想定位置を更新し続け、時間が経っても解が古くならない。角度算出部は、刻々と動くその状況を、魚雷に必要なジャイロ角へ変換する。カム、歯車、差動装置、サーボモータを合わせて600キロの機械である。
肝心なのは、その角度が魚雷が発射管にあるうちに電気的に設定される点だ。艦は撃つために目標へ艦首を向ける必要がなく、これは決定的な利点だった。戦時中、これほど完全に統合された射撃解を備えた海軍は他になかった。
皮肉なのは、弱点が反対側の端にあったことだ。Mark 14魚雷は設定より約3メートル深く走り、磁気信管は早爆するか作動しなかった。海軍兵器局は2年間、乗員の射撃の腕のせいにし続けた。その射撃解は、機械がずっと正しく出していたものだったのに。