テンプレート攻撃
二段階のサイドチャネル攻撃。まず自分で操作できる同型デバイスをプロファイリングしておけば、標的への数回の計測で足りる。
Suresh Chari、Josyula Rao、Pankaj Rohatgiが2002年のCHESで発表した。プロファイリング段階では、同一のチップを既知の鍵で動かし、鍵の断片の取りうる値ごとに消費電力がどう見えるかを、典型的には多変量ガウス分布の統計テンプレートとして作る。攻撃段階では、標的のトレースをテンプレートと照合し、最もよく合うものを採用する。
前提条件は高くつきそうに聞こえるが、実際はそうでもない。同じスマートカードの予備はたいてい購入できる。その見返りとして、DPAが数千本のトレースを要する場面でも、1本で済むことがある。テンプレート攻撃は情報理論的な意味で電力解析の最強形とされており、今日の深層学習によるプロファイリングも、分類器が違うだけで本質は同じ発想である。