差分電力解析(DPA)
1998年に発表されたサイドチャネル攻撃。多数の暗号化処理の消費電力を統計的に比較して、ハードウェア内の鍵ビットを割り出す。
1998年、Cryptography ResearchのPaul Kocherらは、暗号化中の消費電力を測るだけでスマートカードから鍵ビットが漏れることを示した。攻撃者は鍵のビットを一つずつ仮定し、その仮定に従って測定値を二つの群に分け、群の間に差が現れるかを見る。一回ごとの波形にノイズが多くても、十分な数を重ねればノイズは打ち消し合うので攻撃は成立する。
対策は、中間値のマスキングと処理順序のランダム化である。ただしどちらも完全ではなく、シリコンは依然として漏らし続けるため、DPA耐性のある実装はそれだけで一つの職人芸になっている。暗号スマートカードを売るベンダーは、安全を名乗れるようになるまで長い試験項目をこなすのが普通だ。