タップコード
文字を5×5の表上の叩く回数で送る単純な符号。ベトナムの捕虜が独房の壁越しに会話するのに使った。
タップコードはポリュビオス式の5×5の表で、CとKが同じ升を共有する。各文字は二組の打音として送られ、先に行、次に列を打ち、間に短い間を置く。鍵も道具も要らず、必要なのは壁と手だけだ。安全性は事実上ゼロで、狙いはストレス下でも覚えやすいことにある。
北ベトナムのアメリカ人捕虜は、1960年代に独房間の連絡にこれを使った。遅く、音も出るが、符号を知らない者にはただの雑音にしか聞こえない。厳密には暗号ではなく符号化である。