スワッパー
シーンの郵便配布担当。ネット以前に、クラックやデモ、マガジンのディスクを世界中へ郵送したメンバーのこと。
モデムやインターネットが普及する前、シーンの成果物はすべて郵便で運ばれた。スワッパーの仕事は、封筒にディスクを詰め、長い連絡先リストを維持し、その週のリリースを十数か国の仲間のスワッパーに回すことだった。クラックが速く広まるほどグループの名声が上がるので、速さはリリースから到着までの日数で測られた。
技も多彩だった。糊や石鹸で処理して使い回す切手、郵便の重量計を避けて平らにテープで留めたディスク、暗号化した住所録などである。BBS、そしてインターネットが配布をただのファイル転送に変えると役割は消えたが、スワッパーの連絡網こそネット以前のシーンの背骨だった。