サーフェスエリアヒューリスティック(SAH)
レイが各枝に当たる確率と、枝に含まれるオブジェクト数を天秤にかけ、加速木をどこで分割するかを決めるコストモデル。
BVH や kd-tree を構築するとき、各ノードはどこかで分割しなければならない。SAH は、期待されるトラバーサルコストが最小になる分割を選ぶ。ランダムなレイが子ノードに当たる確率はその表面積に比例するので、コストは「表面積の比率 × 子ノード内のオブジェクト数」を子ノードすべてについて合計したものになる。
この考え方は Goldsmith と Salmon(1987年)にさかのぼり、レイトレーシングの標準となった。あらゆる分割を評価するのは高くつくため、実装ではビニングを使う。オブジェクトを少数のビンに振り分け、ビンの境界だけを試すのだ。結果として、単純な中央値分割よりも明らかに高速にたどれる木ができる。