スーパーソー
わずかにデチューンした7本のノコギリ波を1つのオシレーターに詰め込んだもの。トランスの音を決定づけた音色。
1996年、ローランドがバーチャルアナログのJP-8000に搭載した。1つのオシレーターの正体は7本のノコギリ波で、それぞれが数セントずつ音程をずらされている。操作はデチューンとミックスの2つのつまみだけで、結果はまるで意見のそろわないシンセの弦楽セクションのように響いた。それが狙いだった。
数年のうちに市場のトランスの半分が同じ音になり、この機能はユニゾンやハイパーソーなどの名前でほぼすべてのソフトシンセに載った。2010年の論文でアダム・サボーは原機をリバースエンジニアリングし、デチューンのカーブが非線形であること、そして音を濁らせかねない基音をローランドがハイパスフィルターで取り除いていたことを明らかにした。クローンがなかなか本物らしく鳴らないのはそのためである。