スティーブ・リプナー
Microsoftのセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)の設計者。ソフトウェア出荷のあらゆる段階にセキュリティを組み込ませた人物。
リプナーは1970年代にMITREで米軍向けの初期のセキュリティカーネルに取り組み、のちにDECでA1相当を目指したVAXカーネルなどのセキュリティ業務を率いた。つまり、安全なシステムは正しさを証明できるはずだと信じる流派の出身で、市場がそれを買わないのを見てきた人でもある。
Microsoftでは現実主義者に転じた。2002年1月のビル・ゲイツによるTrustworthy Computingのメモと、深刻なワームの連発を経て、リプナーのチームはSDLを体系化した。脅威モデリング、コードレビュー、ファジング、そしてリリース前の最終セキュリティレビューである。2004年からはインターネットに接続する製品で必須となった。マイケル・ハワードとの共著『The Security Development Lifecycle』(2006年)は、業界のひな形になった。