SidStation
ヨーテボリのElektronの最初の製品。コモドール64のSIDチップを核にしたMIDI制御のシンセモジュールである。
SidStationは1999年に登場し、シーンのミュージシャンが長年望んでいたことを実現した。SIDチップをホームコンピュータから取り出し、つまみとディスプレイとMIDIを備えた本格的なスタジオ機器に収めたのだ。中身は本物の6581で、フィルターの癖も含め、C64と同じくらいムラがあり、生々しい音がした。
問題は供給だった。チップはとうに生産を終えており、SidStationは1台ごとに中古のSIDを必要とした。在庫が尽きると製品も終わり、現存する個体は今では当時の価格をはるかに上回る値で取引されている。Elektronはその後MachinedrumやOctatrackへ進んだが、同社の出発点は1982年製の再利用されたサウンドチップだった。