SID代替チップ
C64のSIDソケットに差し込んで音源チップをエミュレートする現代のチップ。本物はもう作られておらず、寿命で死につつある。
MOSがSIDの製造をやめて久しく、しかも6581は過電圧で壊れやすいという評判がある。そこで、差し替え用の互換品を作る小さな家内工業が生まれた。SwinSIDとARMSIDはマイコン上のソフトウェアエミュレーションで動き、FPGASIDはFPGAの中にチップを再現する。6581と8580の挙動を切り替えられるものや、ステレオ用に2基目のSIDを提供するものもある。
難しいのは例によってフィルターだ。アナログのSIDフィルターは工場出荷の時点で個体ごとに違っていたので、合わせるべき基準が一つに決まらない。違いを聞き分ける人もいるが、大半の人は、マシンがまた声を取り戻したことを喜んでいる。この種のエミュレーションの成果は、reSIDやUltimate 64の土台にもなっている。