サイドカーコンテナ
メインのアプリと同じPod内で動き、ログ収集・プロキシ・セキュリティなどの機能をアプリ本体に手を入れずに足す補助コンテナ。サービスメッシュの中核となるパターンである。
仕組みは、同じPod内のコンテナがネットワーク(同一IP/localhost)を共有し、ボリュームも共有できる点にある。サイドカーはこれでアプリの通信を透過的に捕捉したり、ログを読んだりできる。定番の用途は、送受信をすべて引き受けるEnvoyプロキシ(IstioやLinkerdなどのサービスメッシュ)、ログを転送するシッパー、シークレットを取得するコンテナなど。利点は関心事の分離で、アプリは本来のロジックに集中し、横断的な要件はサイドカーが担い、互いに独立して更新できる。欠点はコンテナが増える分、Podごとのリソース消費が増えることで、これがeBPFによる「サイドカーレス」メッシュや、Kubernetes標準のサイドカー対応(restartPolicy付きinit container)を生んだ。クラウドネイティブ設計の基本パターンである。