シャドウアクネ
シャドウマップの深度解像度が検査点に対して粗すぎるために、面が自分自身に誤って影を落とし、斑点やモアレ状のまだらが現れる現象。
シャドウマッピングでは、深度マップの1テクセルがシーンの小さな領域に対応するのに、比較ではその領域全体に対して1つの深度値しか参照されない。光から遠ざかる方向に傾いた面では、同じ平らな面の一部が保存値より手前にも奥にも入り込み、ほぼ1ピクセルおきに「影の中」と判定される。完全に照らされているはずの面に、ギザギザでちらつく点描模様が出るわけだ。
標準的な対策は深度バイアスで、比較の前に保存深度を光から少し遠ざける。定数分に加え、角度が急なほど大きなバイアスが要るのでslope-scaled分も足す。代わりに、参照点を面の法線方向へずらす法線オフセットという方法もある。ただしバイアスをかけすぎると別の欠陥に変わり、影が物体の根元から離れるピーターパンニングが起きる。この2つの釣り合いを取ることが、影描画の職人芸である。