ROX Desktop
詳細情報
- 作者
- トーマス・レナード
- 公開年
- 種類
- X11デスクトップ環境
- ライセンス
- GPL
- 公式サイト
- rox.sourceforge.net
RISC OSの流儀、つまりすべてがファイルでありすべてをドラッグで扱うやり方を、Unix上で生かし続けようと1999年に始まったデスクトップ環境。
トーマス・レナードはLinuxに移ってからAcornのデスクトップが恋しくなり、CとGTKでファイルマネージャ「ROX-Filer」を書き始めた。名前はRISC OS On Xの略である。発想は、ファイルマネージャこそがデスクトップだというもの。プログラムには一般的な意味での「名前を付けて保存」ダイアログがなく、保存ボックスのアイコンを好きなフォルダへドラッグして出す。RISC OSと同じやり方だ。アプリケーションはAppDirというディレクトリで、AppRunという実行ファイルとアイコン.DirIconを収める。コピーすればインストール、削除すればアンインストールで、NeXTSTEPのバンドルと同じ考え方である。周辺にはROX-Session、パネル、背景にアイコンを置くピンボード、Pythonでアプリを書くためのROX-Libが育った。
root権限なしでAppDirを取得するにはどうするか、という問いからは2003年にZero Installが生まれ、これがレナードの主要プロジェクトになった。ROX-FilerはPuppy Linuxの標準ファイルマネージャとして長く使われ、最終版の2.11は2011年に出た。環境そのものは大きくならなかったが、ドラッグ&ドロップは見せ物の芸ではなく仕事の流儀になりうる、と示してみせた。