GTK
グラフィカルインターフェース用のウィジェットライブラリ。もとは1998年に画像編集ソフトGIMP向けに書かれ、のちに独立したプロジェクトとなった。GNOMEの土台である。
C言語で書かれ、その上にGObjectオブジェクトシステムが載っているため、Python、Rust、Vala、C++、JavaScriptなどへのバインディングがほぼ自動的に得られる。ライセンスはLGPLで、プロプライエタリなソフトウェアでも使える。これが初期のQtのライセンス条件との決定的な違いで、GNOMEがKDEの対抗として始まった理由そのものである。2020年のGTK 4はGPUによる完全なレンダリングパイプラインに移行し、その上にlibadwaitaウィジェットライブラリを置いて、GNOME固有のデザインを別レイヤーに分離した。批判の対象になりやすいのは、メジャーバージョン間のAPI破壊と、GNOMEの意向が強く反映された設計判断である。GIMP、Inkscape、LinuxのFirefox、Transmissionなどが採用している。