IT用語集 › ハードウェア › ローランド TR-808

ローランド TR-808

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-28
詳細情報
製造元
Roland
公開
1980年
種類
アナログ・ドラムマシン
後継
TR-909

本物のドラムのように鳴らすはずが失敗し、結局ヒップホップやエレクトロ、トラップの音になってしまったドラムマシン。

ローランドは1980年にTR-808リズムコンポーザーを発売した。同じ年にリン・ドラムのLM-1が、本物のドラムをサンプリングして登場している。それと比べると808のアナログ音源はおもちゃのようだった。キックは減衰する正弦波、スネアはホワイトノイズ、シンバルは6つの矩形波でできている。パターンは16個のランプ付きボタンを備えたステップシーケンサーで入力した。売れ行きは冴えず、1983年に生産は終了した。創業者の梯郁太郎によれば、シンバルのシャリ感を生んでいた不良トランジスタの供給が尽きたためだという。

中古品は安くなり、安い楽器は予算のない人々の手に渡る。アフリカ・バンバータの「Planet Rock」とマーヴィン・ゲイの「Sexual Healing」はどちらも1982年に出た。減衰を長く引き伸ばしたキックは、いまや独立したベースラインであり、トラップでは単に「808」と呼ばれる。

← 用語集に戻る