RF64
EBUによるWAVの拡張。サイズフィールドを64ビットにして、録音が4 GBで突然止まらないようにした。
WAVはRIFFから32ビットの長さフィールドを受け継いだ。1991年には十分すぎる大きさだったが、12チャンネルを96 kHzでコンサート丸ごと録音すれば、たちまち足りなくなる。欧州放送連合(EBU)がTech 3306として公開したRF64は、変更を最小限に抑えている。先頭4バイトをRIFFからRF64に替え、従来のサイズフィールドを0xFFFFFFFFにし、新しいds64チャンクに本当の64ビット長を持たせる。Broadcast Waveのメタデータを含め、それ以外は従来どおりだ。
うまい工夫のおかげで、録音機は収録の長さを事前に知る必要がない。まず空のJUNKチャンクを予約した通常のWAVとして書き始め、4 GBを超えたらそれをds64に書き換える。ドルビーアトモスなどのオブジェクトベースオーディオを運ぶITUのBW64は、RF64を直接の土台にしている。