リフレクター
エニグマの内部にある固定円盤。信号をローターへ折り返し、暗号化を自己逆元にした。
リフレクターは26文字を二つ一組に対応づけ、どの文字にも相手がちょうど一つ存在する。信号はローターを通り抜けてリフレクターで跳ね返り、別の経路でローターを戻ってくる。同じ設定のまま暗号化も復号もできるのはこのためだ。逆に、どの文字も自分自身には暗号化されない。ブレッチリー・パークは、推測した語(クリブ)を傍受文に当てはめる際にこの性質を利用した。回転しない唯一のローターであり、機械の中でもっとも過小評価されている部品と言えるだろう。