プリエンプション
プロセスの了承を得ずにカーネルがCPUを取り上げること。自発的に譲るのを待つやり方の対極にある。
初期のシステムは協調的マルチタスクで、各プログラムが適当なところで自ら制御を手放す前提だった。無限ループに陥ったプログラムが1つあれば機械全体が固まる。Windows 3.xやクラシックMac OSを使った人なら覚えているだろう。プリエンプティブなスケジューリングでは、プロセスの都合に関係なくタイマー割り込みが入るため、この問題が解消される。
同じ問いはカーネル自身にも当てはまる。作業の途中で割り込めないカーネルは応答遅延が大きくなる。そのためLinuxにはサーバー向けの設定から、リアルタイム用途の PREEMPT_RT による完全プリエンプトまで複数のモードがあり、スループットと引き換えに予測可能な応答時間を得る。