プラグイン遅延補正(PDC)
最も遅いプラグインの分だけ他のすべてのトラックを遅らせ、キックとベースがきちんと同時に鳴るようにするDAWの機能。
多くのエフェクトは、音声が入った瞬間に出力を返せない。ルックアヘッド型リミッターは数ミリ秒先を見る必要があり、リニアフェーズEQは長いフィルターに頼り、コンボリューションリバーブはブロック単位で処理する。そこでプラグインは自分の遅延をサンプル数でホストに報告し、ホストはほかのトラックやバスを同じ量だけ遅らせて、ミックス上で位置を揃える。
補正がないと、パラレルコンプレッションをかけたドラムは急に位相がおかしく聞こえる。同じ信号が数ミリ秒ずれて二度届くからだ。補正があればミックスは成立するが、全体のレイテンシは最も遅いトラックのものになる。録音中に重いエフェクトを切るのはこのためだ。外部ハードウェアのインサートは自分では何も報告できないので、遅延を測って手で入力することになる。