平文
暗号化される前の、読める形のメッセージ。そして攻撃者が何よりも手に入れたいもの。
平文(ひらぶん、プレーンテキスト)とは、暗号化する前、および復号した後のメッセージのことだ。暗号解読の世界では守るべき対象であり、攻撃者が何を知っているかを記述するあらゆる攻撃モデルに、この言葉が登場する。ドイツ語には「クラルテキスト(Klartext)」という言葉があり、「はっきり物を言う」という意味でも使われる。
平文について攻撃者が何を知っているかが、勝敗をほぼ決める。既知平文攻撃は、平文と暗号文の組を攻撃者が持っていると仮定する。選択平文攻撃は、攻撃者が暗号化させる内容を選べると仮定する。推測した断片(クリブ)は、ブレッチリー・パークでエニグマを攻略する実用的な道具だった。これらの攻撃に耐える暗号が自動的に強いとは限らないが、耐えられない暗号は使う価値がない。