選択平文攻撃
攻撃者が自分で選んだ平文を暗号化させ、出てくる暗号文を調べる攻撃モデル。
作為的に聞こえるが、実際にはしょっちゅう起きる。1942年のミッドウェー海戦の前、米軍は島に「真水が不足している」と平文で報告させた。まもなく日本側の通信が「AF」は水不足だと伝えたため、AFがミッドウェーだという確証が得られた。英国空軍は、予測できる文言のドイツ側警報を引き出すためだけに、選んだ海域に機雷を敷設したこともある。
公開鍵暗号では、公開鍵があれば誰でも暗号化できるので、このモデルは最初から組み込まれている。そのため現代の理論はIND-CPA、すなわち選んだ二つのメッセージが暗号化後に区別できないことを求める。ECBやパディングなしのRSAのような決定的方式はこの検査に落ちる。差分解読法もまさにこのモデルの上に成り立っている。