PipeWire
詳細情報
- 開発者
- Wim Taymans(Red Hat)
- 公開年
- 2015年
- 種類
- マルチメディアサーバー
- ライセンス
- MIT
- 公式サイト
- pipewire.org
PulseAudioとJACKの両方になりすますことで両者を置き換えたLinuxのマルチメディアサーバー。出発点は映像のプロジェクトだった。
GStreamerの作者の一人Wim Taymansが、サンドボックス化されたアプリやWaylandデスクトップがカメラや画面を安全に共有できるよう、2015年にRed Hatで始めた。やがて、ノードとポートのグラフが音声にもそのまま使えると分かり、2021年にFedora 34が主要ディストリビューションとして初めてすべての音声をこれ経由にした。
鍵は互換性だ。PipeWireはPulseAudioのプロトコルとJACKのライブラリの両方を実装するので、既存のプログラムは何も気づかず、それでいてデスクトップ音声とスタジオ音声が初めて一つのサーバーを共有する。レイテンシはクライアントごとに交渉され、ブラウザには大きなバッファ、ソフトシンセには小さなバッファが与えられる。何をどこへつなぐかは、別個のセッションマネージャーであるWirePlumberが決める。移行はPulseAudioのときと比べて不思議なほど滑らかだった。やってはいけない例をすでに見ていたからかもしれない。