PIN変換
HSMの内部で、PINブロックをある鍵で復号し別の鍵で暗号化し直すこと。PINは装置の外に平文で現れない。
店のレジで入力したPINは、カード発行会社に届くまでに端末、アクワイアラ、カードネットワークと複数の当事者を通る。境界ごとに鍵が異なり、その都度PINブロックはHSMに入り、入ってきた鍵で開かれ、出ていく鍵で包み直される。途中でフォーマットが変わることもあり、たとえばISO-0からISO-4へ移る。Thales payShieldの世界では、この操作は単に CA、CC と呼ばれる。
避けられない機能だが危険でもある。ジョリオン・クルーロウは2003年に、弱いフォーマットと強いフォーマットの間の変換がPINの桁を割り出すオラクルになり得ることを示した。鍵は一つも漏れていない。そのため現代のHSMでは、強度が下がる方向のフォーマット変更を管理者が禁止できる。