Photon microGUI
詳細情報
- 開発者
- QNX Software Systems
- 公開
- 1994年
- 種別
- ウィンドウシステム
QNX独自の、組み込みリアルタイムシステム向けウィンドウシステム。OSと同じマイクロカーネルの発想で、極小のサーバー以外はすべて別プロセスとし、ウィンドウはイベント空間内の領域として扱う。
1990年代半ば、QNX Software SystemsがQNX用のグラフィカルインターフェースを必要としたとき、X11は対象機器にとって大きすぎた。メモリは数百キロバイト単位だったのである。Photonは1994年に登場し、OSの思想をそのまま持ち込んだ。Photonサーバー自体はほとんど何もせず、グラフィックスドライバー、フォント処理、ウィンドウマネージャーのpwmは、メッセージで通信する別々のプロセスである。モデルは独特だ。すべてのウィンドウは共有空間の奥行き方向に積み重なる矩形の領域で、マウスやキーボードの入力は下からユーザーに向かって領域を通過し、描画命令は逆に画面へ向かう。各領域は、イベントの種類ごとに、反応するかどうか、通過させるかどうかを宣言する。ウィンドウマネージャーは、たまたま他のすべての手前にある領域の一つにすぎない。
サーバーの周りには、ウィジェットライブラリ、GUIビルダーのPhAB、そしてPhotonセッションをネットワーク越しにWindows PC上へ表示するPhindowsがあった。Photonは15年にわたり、車載システム、医療機器、産業用パネル、そして2010年にRIMがBlackBerry用に買収したQNXベースのソフトウェアで使われた。終わりもそこにある。2014年のQNX 6.6でPhotonはScreenグラフィックスサブシステムに置き換えられ、ウィンドウマネージャーはなく一度に一つのアプリだけが動く形になった。車が求めていたのは、まさにそれだった。