ポール・ヴァン・オールショット
認証付き鍵交換からホワイトボックス暗号まで手がけ、この分野で最も読まれたハンドブックの一つを共著したカールトン大学のカナダ人セキュリティ研究者。
1992年にホイットフィールド・ディフィー、マイケル・ウィーナーと発表したStation-to-Stationプロトコルは、Diffie–Hellmanに署名を加え、通信相手が本当に誰なのかを確認できるようにした。この発想は後の多くの鍵交換に現れる。ウィーナーとは、並列衝突探索によって、ハッシュ関数や暗号への汎用攻撃が素朴な見積りよりはるかに安くなることも示した。
ベルノーザン・リサーチに勤め、Entrustの最高技術責任者を務めてから、オタワで学術の世界に移った。メネゼス、ヴァンストーンとともに『Handbook of Applied Cryptography』を書き、2002年にはホワイトボックス暗号を共同で提唱し、2020年には教科書『Computer Security and the Internet』を出版した。後年の研究の多くは、なぜパスワードは死なないのか、という問いに向けられている。