OSPF DR/BDR
Ethernetのような共有(マルチアクセス)ネットワークでは、OSPFが指定ルーター(DR)とバックアップDR(BDR)を選出し、他のルーターはそれらとだけLSAを交換する。全員が全員とネイバー関係を結ぶ必要がなくなり、二乗で増える問題が解消される。
問題は、N台のルーターがいるセグメントで「全員が全員と話す」と、N×(N-1)/2個のネイバー関係(隣接)が生じ、LSAのフラッディングが混乱することだ。解決策として、DRが中央のハブの役を務める。各ルーターはDRと(待機系のBDRとも)だけ完全な隣接を作り、DRがトポロジー情報(タイプ2のNetwork LSA)を全員へ配る。これで隣接数はO(N)になる。選出では、OSPFプライオリティが最大のルーター(同値ならルーターIDが最大)がDR、次点がBDRになる。選出は非プリエンプティブで、後から来た優れたルーターが自動的に交代することはない。残りはDROTHERとなる。ポイントツーポイント回線ではDRは不要だ。Ethernet上のOSPFの中核機構である。