オープンバンキング
口座データは顧客のものであり、顧客が許可すれば、他の事業者が銀行のAPIを通じて残高を読んだり送金を指図したりできる、という考え方。
この考え方は、二つの地域で同時に法的な力を持った。EUでは、PSD2により2018年から銀行が免許を持つ第三者プロバイダに口座を開放することが義務づけられた。英国では、競争・市場庁(CMA)が2016年に大手9行(CMA9)へ共通規格のAPI構築を命じ、2018年1月に稼働した。米国は出遅れ、消費者金融保護局(CFPB)の個人金融データ規則が確定したのは2024年である。
APIがなかった頃は、アグリゲータが顧客のログイン情報を預かってネットバンキングの画面を読み取っていた。銀行が画面を作り替えるまでは、それでうまく動いた。欧州は英国より混沌としている。インターフェースは銀行ごとに異なり、多くはBerlin GroupのNextGenPSD2に自社流の解釈を加えている。そのため、何千もの銀行の上に一つのAPIを載せて売る産業が生まれ、TinkやPlaidがその代表格だ。