強力な顧客認証(SCA)
支払いの承認に、知識・所持・生体の3要素のうち2つを求めるEUの規則。
要件の出どころはPSD2で、技術的な詳細はEBAの規制技術基準(RTS)にあり、2019年9月14日に適用が始まった。カードのEC取引は、準備ができていた事業者がほとんどいなかったため、2020年末まで猶予された。2つの要素は互いに独立していなければならず、さらに支払いにはダイナミックリンクも必要になる。利用者が承認するコードは金額と受取人に結び付けられ、乗っ取られたセッションが金額や宛先をこっそり差し替えることはできない。
この制度を実用的にしているのは免除規定だ。累計上限内の30ユーロ未満のオンライン購入、50ユーロ未満の非接触決済、加盟店起点の定期課金、イシュアーのリスク分析で安全と判断された取引は、認証の要求を省ける。カードの場合、SCAは実際には3-Dセキュアで実装され、「所持」の要素はスマートフォンの銀行アプリになる。