NVGRE
Network Virtualization using GRE。MicrosoftのオーバーレイトンネリングプロトコルでRFC 7637として規定され、VXLANの競合にあたる。L2フレームをGREでカプセル化し、GREのキーフィールドをテナントID(VSID、24ビット)として使う。主にHyper-V/Windows環境で使われた。
背景:2012年ごろ、VXLAN(Cisco/VMware)とNVGRE(Microsoft)のあいだで標準化争いがあった。広く勝ったのはVXLANで、UDPでカプセル化するため既存ハードウェアでECMPのハッシュが効きやすかった。GREベースのNVGREは負荷分散がしにくかった。NVGREは主にMicrosoftのエコシステム内に残り、やがて廃れた。どちらも、共有の物理インフラの上に1600万の仮想ネットワークを作るという同じ問題を解いている。技術的に同等のプロトコルが、実用上の細部(ハッシュやオフロードの対応)で負けた例として示唆に富む。後継の選択肢として、より柔軟なGeneveが登場した。