_NET_SHOWING_DESKTOP
デスクトップを見せるために全ウィンドウを隠している最中かどうかを示すルートウィンドウのプロパティ。「デスクトップを表示」ボタンの裏にあるモード。
このボタンはWindows由来だ。クイック起動バーの「デスクトップの表示」は1997年のInternet Explorer 4のデスクトップ更新で、Win+D は Windows 98 で登場し、GNOMEやKDEのパネルも同じものを欲しがった。しかしパネルが他人のウィンドウを勝手に最小化すればウィンドウマネージャの領分を侵すし、何より綺麗に元へ戻せない。そこでEWMHは、これをウィンドウマネージャの状態にした。ルートウィンドウ上の 1 か 0 の CARDINAL で、パネルやページャが ClientMessage で要求する。隠し方(最小化、アンマップ、デスクトップウィンドウの下へ降ろす)はマネージャが選び、どのウィンドウを隠したかを覚えておいて、モード解除時にそれだけを元に戻さねばならない。
Metacity は最小化して覚えていた。KWinはPlasma 5以降、最小化する方式と、ウィンドウを一時的に脇へ払うだけの方式の二つを持つ。多くはユーザーが何かをアクティブにした瞬間にモードを抜けるので、デスクトップのアイコンをクリックしてプログラムが起動すると他のウィンドウまで戻ってきて、広く不評を買っている。Openbox には ToggleShowDesktop があり、Xfce は Ctrl+Alt+D、シェルからは wmctrl -k on で要求できる。GNOME 3は2011年にデスクトップアイコンとこのボタンの両方を取り除き、復活は拡張機能に任せたが、Mutter は今もこのプロパティを尊重する。