販売主体(Merchant of Record)
顧客に対して正式に販売する法的主体。したがって税金、返金、チャージバックの責任を負う。
カード明細に載る名前がこれで、製品を作った会社とは限らない。販売主体(MoR)は売買契約の当事者であり、各国・各地域のVATや売上税を計算して納付し、返金を処理し、顧客が支払いに異議を出せばそのコストを負担する。Stripeのような通常の決済代行を使う場合、それは自分自身である。PaddleやFastSpringのようなMoRサービスでは、サービス側が製品をいったん買い取って再販する形になる。
このモデルが小規模なソフトウェア会社に広まったのは、EUが2015年にデジタルサービスの課税地を買い手の国に切り替えたことがきっかけだった。一人で営む店でも、いきなりEU加盟27か国の納税者になってしまったのだ。代償は、取引ごとの手数料が高くなること。この定義に従えば、App StoreとGoogle Playは世界最大の販売主体ということになる。