mbox
Unix で最も古い電子メールの保存形式。すべてのメッセージを一つのテキストファイルに連続して並べ、From で始まる行で区切る。
この形式は1970年代の Unix に由来し、誰かが文書化するよりずっと前から事実上存在していた。メール配送は新着メッセージを /var/mail/ユーザー名 の末尾に追記し、その前に送信者と日付の入った行を置いた。メールリーダーは、境界を見つけるために、From という5文字で始まる行を探せばよかった。
単純さには代償がある。本文中にたまたま「From 」で始まる行があれば >From とエスケープしなければならず、プログラムごとにやり方が違ったため、mboxo、mboxrd、mboxcl、mboxcl2 という変種が生まれ、互いに理解できるとは限らない。二つのプログラムが同時に書き込むとメールボックス全体が壊れることがあり、ロックは万年のバグの種だった。この形式が独自の RFC 4155 を得たのは2005年になってからで、その文書は、変種がたくさんあることを認めるのが中心である。