MAMR(マイクロ波アシスト磁気記録)
スピントルク発振器で磁性粒子を揺さぶり、磁化反転しやすくする記録方式。HAMRのレーザーに対するもう一つの答え。
MAMRもHAMRと同じく超常磁性限界に挑み、より高密度な媒体への書き込みを可能にする狙いだが、熱は使わない。書き込みヘッドに組み込んだスピントルク発振器が数十GHzのマイクロ波磁界を出し、対象の粒子を強磁性共鳴させて、磁化反転に必要な磁界を下げる。
推進したのはWestern Digitalだ。ただし初期の製品に使われたのは本格的なMAMRではなく、穏やかな変種のエネルギーアシスト方式(ePMR)で、市場に先に出たのはSeagateのHAMRだった。従来型ヘッドの多くを流用でき、レーザーや特殊なFePt媒体も要らないのが魅力。難題は、ヘッドの内部で長持ちする発振器を作ることである。