レオン・バッティスタ・アルベルティ
1467年ごろ、回転する文字環を備えた暗号円盤を記述したルネサンスの建築家。
レオン・バッティスタ・アルベルティ(1404–1472)は建築家・著述家で、イタリア・ルネサンスを代表する万能人の一人。今日では建築論『建築論(De re aedificatoria)』でよく知られる。1467年ごろに著した『暗号論(De cifris)』には、2重の同心円からなる暗号円盤が記されている。外側は固定、内側は回せるため、メッセージが進むにつれて平文と暗号文の対応が変わる。
西欧における多表式暗号の最も古い記述の一つである。同じ文字でも位置によって別の文字に暗号化するという発想は、ヴィジュネル暗号にも、数世紀後のエニグマのローターにも通じる。アルベルティの円盤は、長く続く方式と機械の系譜の出発点となった。