ライ=マッセイ構造
FeistelやSPNと並ぶ、ブロック暗号を作る第三の方式。ラウンド関数には二つの半分の差が入力される。
ブロックを二つに分け、ラウンド関数にその差を入力する。出力は両方の半分に加算されるので差は変わらず、ラウンド関数自体が可逆でなくてもラウンドを元に戻せる。Feistelが頼るのと同じ工夫を、別の代数で包んだものだ。1991年、Xuejia LaiとJames MasseyがIDEAでこの構造を用いた。
素の形には欠陥がある。保存される差が不変量となり、暗号をランダムな置換から見分ける手がかりになる。Serge Vaudenayは1999年、各ラウンドで片方の半分に簡単な混合、すなわちオーソモルフィズムを挟めば直ることを示した。その後Pascal JunodとVaudenayは修正版をもとにFOX暗号を作り、これはのちにIDEA NXTとして市販された。