イェルーン・テル
デジドラムやハードリスタートの技法でC64のサウンドチップの限界を超え、SIDの曲を信じがたいほど豊かに響かせたオランダ人作曲家。
イェルーン・テル(1972年生まれ)は1987年にチャールズ・ディーネンと共にManiacs of Noiseを共同設立した。Cybernoid、Combat School、Myth、Supremacyの音楽はCommodore 64で最もよく聴かれた部類に入り、3チャンネルをそれ以上に感じさせるベースラインとドラムの音で知られる。
カギはハードリスタート、つまり各音の直前にSIDのレジスタを正確にリセットしてアタックをきれいに出す技法と、その合間に詰め込んだデジタルサンプルである。のちに任天堂の携帯機やモバイルゲームの音も手掛けたが、評価の核にあるのは、50ヘルツで動くパンのような筐体から引き出した音である。