ジャックポッティング
口座から引き落とすことなく、ATMに命令一つで保有する紙幣をすべて吐き出させる攻撃。
名称は、2010年のBlack Hatでバーナビー・ジャックが行ったデモに由来する。2台のATMがスロットマシンのように現金を吐き出した。手口は大きく二つある。マルウェアを使う場合、攻撃者は汎用の鍵で開くパネルの裏のUSBポートや光学ドライブなどからATMのPCを乗っ取り、機器のミドルウェア経由で払出コマンドを送る。2013年にメキシコで見つかったPloutusや、2017年にダークネットのフォーラムで売られたCutlet Makerが有名なファミリーだ。ブラックボックス攻撃では、攻撃者は自前のコントローラーを現金払出機に直接接続する。
対策は地味だが有効で、PCと払出機の間の通信の暗号化、ディスク全体の暗号化、アプリケーションのホワイトリスト化、より良い錠前などが挙げられる。米国のシークレットサービスは2018年に、国内で最初の事例について警告を出した。